テレビ考

テレビを見ない自慢は鼻につくらしい。

 

私はたまにテレビを見る。

MotoGPやF1のテレビ中継が気軽に見れる頃は,楽しみの1つだったが,今ではどちらも気軽には見れなくなってしまった。今は,いくつか決まった番組を録画して見ている。

 

テレビに対して言いたいことは山のようにあるが,今日は,視聴率がどうの,と言っていることについて考えたいと思う。

 

視聴率が良い,高い,というのはそれだけ多くの人が見ているということは言えそうである。ただ,多くの人が見ているから面白い,というわけでもない。また,視聴率なんてものはテレビ局の人が気にすればいいだけの話で,視聴者には関係がない。

 

昔,カラオケ全盛期にCDのミリオンセラーが連発した時代があったが,あれも,売れた曲だから良い曲というわけではないだろう。

音楽で言えば,現在では,みんなが聞いているかに関係がなく,自分の好きな曲を聞くのが主流になってきたように思う。本来,音楽の好みは個人によって細かく異なるもので,自分の好きなアーティスト,ジャンルを各人が追及していくと,ミリオンヒットは出にくくなる。ただ,すごく好きな曲を見つけることができ,ライブに行きたい。等と思うわけである。もちろん,ミリオンヒットの曲にハマってライブに行く人もいるわけだが,CDを買うのは金額的にも時間的にもライブよりはハードルが低い。今なら公式動画で無料のミュージックビデオが見られることも多い。

 

そして,テレビである。

視聴率が良くない番組であっても,自分の好みにピタリと合えば,DVDを買ったり関連するグッズを買うだろう。何かイベントがあったら行くかもしれない。

特にテレビを見るのは基本的には無料であるから,CDを買うよりもハードルが低い。録画して好きな時間に見てもよいのであるし。

そんな時代に,この番組の視聴率が何%で,などと言っているのはどうも時代遅れな気がして仕方がない。

 

広く見られる番組よりも,深く刺さる番組。そういうものを見たいと思うのだが,それもなかなか見つからないものである。