結婚考
誰が言ったか,今は結婚しなくても幸せになれる時代であるらしい。
私は結婚しているが,結婚しなくても幸せであるということは同意する。
独りであったって,不幸せであるはずはない。
幸,不幸は本人が決めることであって,本人が選ぶものである。
どんな状況だって,喜びを拾い上げ,幸せを感じることは可能だと思っている。
ただ,私は結婚したことも良かったと思っている。
むしろ,私は結婚することを選択した以上,その選択が良かったと思えるように努めて生きていくのが最適な戦略であると考える。
そういった中で,別に独りであっても幸せだという考え方は意外と結婚生活に役立つように思う。
独りが好きだからこそ、妻を尊重できるし、子どもも尊重できる。
妻と子どもは他人であって自分ではない。
だから、好きにすればいいし、そもそも彼女らには、自分の思うようにする義務もない。
彼女らと一緒にいたって私は独りだし、私は独りでも彼女らのことを思う。
ネイティブ・アメリカンの言葉であったか,家族がうまくいってさえいれば人生は成功だというような趣旨の言葉を聞いたことがある。
妻と子どもと親と兄弟と仲良くさえできていれば,私の人生もまた成功なのだ。