好きなことを仕事にせよというまやかし

最近,疲れておりまして,

「もし自分が弁護士ではなく別の仕事をしていたら…」と考えます。

別に仕事を辞めようと思っているわけではありませんが,仕事がしんどいな…と思うことは,割と誰でにもあると思います。

 

誰の影響か知りませんが,

「自分の仕事とお金を稼ぐことは切り離すべき」

「好きなことを追及していけばいい」

という言説をよく耳にします。

 

これを言う本家の人は良いと思うのですがね。

好きなことを突き詰めて,お金を稼いでいる人は。

一部の人だけかもしれませんが,「会社を辞めれば幸せになれるよ!と言う職業」になった人がいるように思っています。

別にその人が悪いとは思いませんが,私はとても不思議に思ってしまいます。

 

「お金を稼ぐ」というのは「誰かの役に立つ」という一面がありますから,「会社を辞めた私は幸せ!」と言う人の話を聞いて,興味を持ったり,面白いと思う人がいれば,それでお金は稼げるはずです。でも,何でしょう,この不思議な気持ちは。

 

 

もし,会社を辞めて,カメラマンになった人がいるとします。

カメラマンとして写真を撮って,写真集なんかも出版したりして。

その人が「会社を辞めて幸せになったよ!」と言えば,「へー,いいね!」と思うのですよね。

でも,「会社を辞めて幸せになったよ!」と言うのが職業の人に「会社を辞めて幸せになろうよ!」と言われても,あまり説得力を感じないのですよね。

これは,キャバクラのお姉さんに「好きだから会いに来て」と言われるのと近いのかな?